コラム

1.先日、小学校で行った視機能スクーリング検査の話

2018年の10月と12月の2回にわたり、大阪の某小学校・某支援学校の依頼・コーディネートで、某小学校の1.6年生全員を対象に「見る力」の評価、視機能スクーリング検査を行わせて頂きました。

見る力とは、視力・視野・色覚などの基本的なことも含みますが、もっと深い部分の両眼視機能(眼位,輻輳,立体視など)調節力・追従眼球運動・衝動性眼球運動、そして形態や空間の知覚・認知・目と手の協応などの視覚情報処理の機能のことを含めて指す言葉を「見る力」と言います。

ふつう、学校や眼科で見る部分は「視力」や大まかに斜視の有無をみることが中心になりますが、両眼視機能や視覚情報処理の部分をみてもらうことはありません。

もし、これらに問題が認められる場合、子どもにおいては学習や運動に関する躓きの要因となる可能性がありますので、この部分に踏み込んで学校で視機能スクーリング検査を実施したことは画期的であり、素晴らしいモデルケースが生まれたと言っても過言ではありません。

 

実際に行った評価の中では、近くの物を見る作業で目が疲れやすい児童がいたり、文章を読むとき行や列を頻繁に読み飛ばしてしまう、黒板を写すのに非常に時間がかかる、方向感覚が悪く列に並べない、ボールを受けるのが苦手などの児童に「見る力」の弱さを認めることができました。

 

これらの困り感の背景には、眼を寄せたり離したりする力の弱さ、眼球を滑らかに動かす追従性眼球運動の弱さ、本を読むときに素早く正確に眼を動かす衝動性眼球運動の弱さなどが見つかりました。