視力ではなく、“見え方の意味”を扱う本、出版しました。
- ジョイビジョン奈良.OptMatsumoto(1級.眼鏡作製技能士)
- 4月11日
- 読了時間: 2分
このたび、私たが構築してきた
Curse to Charm Framework(CCF) を紹介する英語書籍
『Uncurse Your Mind』 を、アメリカAmazon Kindleにて出版しました。
本書は、“視ること”にまつわる 感覚・心理・意味の構造 を読み解き、「困り感」という名の呪いを、個人の魅力=Charmへと変換する科学的・構造的アプローチを紹介しています。

なぜ、アメリカから?
この本をあえてアメリカで出版したのは、日本国内ではまだ伝わりにくいこの視点を、一度 まっさらで自由な場所 に置いてみたかったからです。
業界の構造、「視力さえ合っていればOK」という価値観――
そして、“開かれているようで閉じた”日本の空気感。
そうした 無意識の前提 をいったん脇に置いて、もっと根本から “視る” という行為の意味を
見つめ直したいと思いました。
本の中では、こんな問いを扱っています:
◾️ 「見えにくい」とは何か?
◾️ 感覚・心理・意味の交差点にある“困り感”とは?
◾️ 図と地の構造・ストレッサー分類・“おまじない”とは?
◾️ そして、どのようにして人の“物語”が再構築されるのか?
表紙に込めた想い
本書の表紙と裏表紙に使ったのは、
私自身が人生の底を感じていたとき、心を救ってくれた 石垣島と波照間島の海の風景です。
ある時期、根も歯もない言葉に晒され、静かに深く傷つく出来事がありました。
否定されたのは、行動や考えではなく、「自分そのもの」だった気がします。
八重山の自然と人々が、静かにほどいてくれました。
この本は、その再生の過程で見えてきた「視ることの本質」を、一冊にまとめたものでもあります。
今後の展望:第2作について
現在は、このCCFの土台に加えて、
◾️ 視覚のバランスシート
◾️ 人生のバランスシート
◾️ “人 × 文脈 × 場”で立ち上がる相互構造論
…これらを統合した、より学術的・哲学的な第二作を執筆中です。
“見え方”や“感覚の困り感”が、どのように人の物語や意味の構造として立ち上がるのか。
そのメカニズムを、視覚・心理・神経科学・哲学の交点から読み解いていく一冊になる予定です。
最後に
視覚とは、
単に「よく見える」だけの問題ではありません。
そこには、その人がどんな世界を見て、
どんな物語の中で生きているかという、深い意味の層が存在します。
この本が、そんな“視る”ことの意味を再発見する小さなきっかけになれば幸いです。
そして、ここで得られた評価と視点を、日本語版としても丁寧に編み直して届けられる日を目指しています。
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