ジョイビジョン奈良・Opt Matsumotoは、両眼視機能評価・視覚認知評価・感覚統合・心理学の知見をもと に、“本当に必要な眼鏡”を提案する専門店です。

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▪️マーシャル・B・ケッチャム大学 TOCエグゼクティブ認定プログラム修了
▪️米国ケッチャム大学/TOC上級通信講座 修了
▪️国家検定資格.1級.眼鏡作製技能士
▪️作業療法士(発達領域)による評価も可能です
奈良県 橿原市 常盤町495-1
営業時間9:30~19:00
水曜定休/石垣島出張の場合、連休
★年末年始休業期間12/27〜1/2迄
TEL 0744-35-4776(完全予約制)
斜位・斜視・不同視など、両眼で見ることに課題やお困りのある方
奈良県唯一のドイツ式両眼視機能検査×米国21項目検査のクロスバッテリーで困り感の中核にアプローチ

物が二重に見える・時々片目が斜視になる・遠近の視線移動が困難(時間がかかる)
近年、激増している他店検査におけるプリズム処方のトラブル
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斜位・斜視を検査・補正について
──それは“見え方のズレ”を整える繊細な臨床行為です。
斜位・斜視は、両眼のバランスや脳の協調性に関わる「両眼視機能のズレ」です。
このズレを正しく評価し、必要に応じて補正することは、見え方の快適さと心身の安定に直結する大切なプロセスです。
しかし残念ながら現在、斜位や両眼視という専門領域が、正確な理論や臨床経験に基づかず“なんとなくの検査”として扱われているケースも少なくありません。
【当店の立場と考え方】
ジョイビジョン奈良では、視力だけでなく「両眼視機能」「感覚処理」「視覚認知」「心理的要因」などを多角的に捉え、一人ひとりに最も自然で負担のない見え方を導くための臨床評価を行っています。
国家資格を有する専門士が、標準化された手順と臨床経験に基づいて検査・補正を行い、“結果を伝える”のではなく、“意味を一緒に理解する”ことを大切にしています。
【なぜ「正しい検査」が大切なのか】
斜位や斜視の補正は、単にプリズムを入れればよいという単純なものではありません。
適切な手順・装置・理論に基づかない検査は、一時的に「楽に見える」ように見せかけても、結果的に視覚系や神経系への過剰負担を引き起こすことがあります。
ジョイビジョン奈良では、安易な補正よりも「今のズレにどんな意味があるか」を読み解き、長期的に安定する“見え方の構造”を整えます。
「測る」から「理解する」へ
ジョイビジョン奈良は、単なる測定や販売の場ではなく、“視ることを通して、生き方を支える臨床の場”です。
斜位・斜視の検査を通じて、あなたの見え方と心のバランスを整えるお手伝いをいたします。
両眼視の基本(binocular vision)
私たちの目は、左右に約6cmの距離をおいて並んでいます。
それぞれの目がとらえる像は、ほんのわずかに違います。
脳はこの左右の“ズレ”=視差を統合し、「奥行き」「距離感」「立体感」を生み出します。
これが両眼視機能(binocular vision)です。
この両眼視機能には3つの段階があり、3つの機能が段階的に機能していなければ、立体視がおこりません。
両眼視機能の3つのステップ
立体的に“世界を感じる”には、3段階の働きが必要です。
① 両眼同時視
左右の目で同時に物を見ること。
片方が休んでしまうと、もう一方しか映らなくなります。
「両方のカメラが動いている状態」を保つ段階です。
② 融像(ゆうぞう)
左右の像を脳が“ひとつ”にまとめる過程。
うまくいかないと、像が二重に見えたり、ぼやけて疲れることがあります。
ここでのバランスが取れて初めて「1つの世界」として安定します。
③ 立体視・深径覚
左右のズレ(視差)を脳が精密に処理して、奥行きや距離を感じる高度な機能です。
ここまで成立して初めて、“見える”が“感じる”に変わります。
両眼視に必要な3つの条件
両眼視に必要な条件として、下記のことがあげられます。
① 両目の力が均等であること
片方の視力が極端に弱いと、両眼視は成立しません。
おおむね両目の視力が0.5以上で、大きな差がないことが理想です。
② 両目が協調して動くこと
視線が同じ目標に向かう「チームワーク」が必要です。
斜視などのずれがあると、片方が働きにくくなります。
この協調性が未発達のまま大人になると、再獲得は非常に難しくなります。
斜視の発生時期は大部分が小児期であって、小児期の斜視頻度は2~4%にもなります。
大人になってからでは両眼視を獲得するのが困難なので、早いうちから発見・対応することが重要になります。
③ 像の大きさ・形が左右で近いこと
左右の度数差が大きいと、像の大きさが違い、脳はひとつにまとめられません(=網膜不等像)。
このズレが強いと、見え方そのものが不安定になります。
両眼視の発達と支援の意義
両眼視は、幼少期の発達過程で育まれる能力です。
もしその時期に斜視や不同視などでズレがあった場合、“両眼で見る”経験そのものが少なくなることがあります。
そのようなケースでは、まず「抑制を取り除く(片目がサボらないようにする)」→「両眼同時視を育てる」→「融像と立体視を再構築する」
という段階的なサポートが必要です。
このプロセスを正しく理解し、人の“見え方”と“感じ方”を結ぶのが、私たちの臨床です。
まとめ
両眼視は単なる「目の動き」ではなく、脳・感覚・情動が協調して働く人間的な知覚の総合力です。
ジョイビジョン奈良では、この両眼視を「数字」ではなく「意味」で捉え、一人ひとりの“見え方の構造”を読み解いていきます。
両眼視機能の異常によって物が二重に見える

複視(物が二重に見える)について
「世界が二重に見えるとき、脳はSOSを出しています」
複視とは、ひとつのものが二重に見える状態を指します。
この現象には大きく分けて2つのタイプがあります。
【1】急に発症するタイプ
脳梗塞や脳神経(第Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ)麻痺など、神経性の要因によって眼の動きが乱れるケースです。
これは医療機関での早急な診察が必要な領域です。
【2】慢性的・機能的タイプ
一方で、「脳や眼そのものに異常はない」と診断されても、
日常生活の中で二重に見える・焦点が合いにくいと感じる場合があります。
このタイプの多くは、両眼視機能の不均衡によって起こります。
当店で扱う複視の領域
ジョイビジョン奈良では、脳・眼・感覚処理の協調バランスを崩したことによる複視──つまり、「両眼視機能由来の複視」に焦点を当てています。
脳梗塞や神経麻痺などの治療後に、複視が“後遺的に残る”ケースに対しても、当店の臨床的アプローチが有効な場合があります。
なぜ複視が起こるのか
複視は、基本的には「両眼同時視」が保たれている証でもあります。
つまり、脳はまだ両眼を同時に使おうとしているということ。
しかし、融像(左右の像をひとつにまとめる力)が弱まると、脳が“まとめきれず”に像を二重に感じます。
当店で行うサポート
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プリズム補正:両眼のズレを最小限に整えるレンズ設計
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視覚リハビリ・トレーニング:融像力の再構築
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感覚・心理アプローチ:抑制や過緊張を和らげる環境調整
もし複視を避けようとして片目だけで見てしまう(=抑制状態)場合、まずは脳に“両目を使う感覚”を思い出させる必要があります。
即効的に改善しないケースもありますが、神経・筋・感覚の適応は、時間をかければ再構築できます。
複視があるときに大切なこと
複視は「終わり」ではなく、「再調整のサイン」です。
見え方のバランスが崩れているときほど、脳は回復力を発揮しようとしています。
その働きをサポートし、“見える”を“感じる”に戻すこと──
それが、ジョイビジョン奈良の臨床です。
まとめ
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突発的な複視 → 医療機関へ(脳・神経性の可能性)
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慢性的・再発的な複視 → 両眼視機能の再構築が鍵
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当店は「検査だけではなく、理解と課題解決」を軸に、 “目と脳の対話”を取り戻す支援を行います
斜視と斜位の違い、そして斜視・斜位に対する方策

複視(物が二重に見える)について②
複視とは、固視している1つの物体が2つに離れて見える状態のことを言います。
脳梗塞・脳神経麻痺などの重大な疾患によって複視が起こる事もある為、兆候なく現れる突然の複視に関してのファーストオピニオンは医療機関です。
脳神経(第3第4第6)等の麻痺によって起こる斜視などもあるので注意が必要です。
当店で扱う複視の問題は両眼視機能の異常が由来によるものです。
脳梗塞等の治療後に複視が出たり、複視が残存するケースに関しては当店でのアプローチが有効です。
また、両眼視機能の問題による複視を「乱視のせい」と思われている方がおられますが、片眼で一つに見える場合は乱視のせいではありません。両眼視機能不良によるものです。
斜視
目標を注視するとき、1眼は注視するが他眼は異なった方向に偏位し、目標に両眼の視線が集まらないものを斜視と言います。
斜視は両眼の眼球運動に共働性がある斜視と、眼筋麻痺による麻痺性の斜視とに分けられ、一般に斜視と言えば前者の共働性斜視の事を言います。
麻痺性斜視は眼筋麻痺と言います。
斜視の方向
斜視は左の写真のようにズレの方向によって、内斜視、外斜視、上斜視(下斜視)、そして回旋斜視と分けられます。
斜視には、常に同一眼が斜視になっている状態(片眼斜視)、両眼が斜視と固視を交代で行う交代性斜視があります。
また、常に斜視になっている状態を恒常性斜視といい、斜視の時と斜視でない時があるものを間歇性斜視と言います。
原因は様々ですが、眼筋そのものの異常や付着異常、輻輳・開散のアンバランス、遠視・両眼視の異常、視力障害等のいろいろな要因があり、原因は単一ではありません。
方策-斜視が認められた場合
斜視の量によっては外科的手術が有効です。
手術後に残存する斜視(斜位の場合も)をメガネ補正し、更にビジョントレーニングが適合であれば、それらを行うことで両眼視機能の回復を目指せます。
両眼視を経験的に獲得したことがなかったり、その期間が短かったり、網膜異常対応などがある場合、手術をしても両眼視機能が回復しない場合もあります。
斜位

斜位
両眼視機能がある人が目標を注視するとき、両眼はほぼ並行して目標に向かっています。
このとき、1眼を遮蔽すると両眼視が崩れ、他眼は目標を向いているが遮蔽された眼は目標が無くなるので安静位を向いてしまいます。このとき、遮蔽している眼が偏位する状態を斜位と言います。
その偏位の状態によって、左の画像のように内斜位・外斜位・上斜位(下斜位)と分けられます。
斜位は両眼視機能があるので、遮蔽を解除すると複視が起こりますが、複視を避けるために偏位してた眼の注視線は目標に向かい、他眼の注視線と重なる位置まで戻ります。
この働きを矯正運動と言い、複視を避けるための両眼視機能を融像といいます。
この両眼視機能が何らかの理由で保てなくなった時に斜視へとなります。
方策-斜位が認められた場合
斜位自体は元々の屈折異常(近視・遠視)によって傾向的に多くの人が持っているものです。
遠視眼であれば調節の強さによって内斜位傾向になりやすく、近視眼では調節の弱さと輻輳緊張の弱さによって外斜位傾向になりやすくなります。
一般的に斜位自体が問題になってくるのは、斜位量とその斜位量を補う資源とのバランスが悪い場合です。
例えば、斜位量そのものは量的に少なくても、斜位を補う力が弱い場合はメガネやビジョントレーニングで補う方策が有効です。
反対に斜位が量的に大きくても、それを補って余りある力を持っている場合はメガネ補正(プリズム補正)が効果的でなく仇になる場合もあります。
この判断は単一のテストだけではなく、複数のテストを多層的・重層的に行うことによって判断され、プリズム補正によって眼精疲労の除去や立体視・深径覚の改善が確認されることも補正に際しては重要な要素になります。
ここでいう「立体視の確認」とは、ステレオフライやステレオバタフライのような低次(立体視ターゲットが分かりやすい)な立体視テストではなく、精密立体視を用いて判断します。
簡易的な立体視検査で「蝶々の羽が浮かんで見えるか?」という「ステレオバタフライテスト」がありますが、これがクリアできるからといって高次な立体視があるとは判断できませんので注意が必要です。
斜視・斜位に対する有効なメガネ補正

精密な屈折検査・両眼視機能検査とバックボーンにある知識・技術の信頼性
両眼視機能検査には様々な方法があります。
当店ではドイツ式両眼視機能検査と米国21項目検査を主訴や状態に応じ、併用及び各検査での限界を補うためにテストバッテリーしております。
これらの知識・技術に対しての臨床経験も豊富であり、技術的バックボーンは様々な体系的学習や資格取得を経て、眼鏡士の資質向上を重ねることによって信頼性と精密性は担保されております。
積み重なったスキルは熟達されており、どのような状態像においても何らかの方策を出すことが可能だと思います。
近年、今迄のやり方で上手くいかなくなったメガネ店が、無資格で体系的学習や十分な経験をを積まないままに、設備だけを整えて両眼視機能うんぬんを喧伝するような困った時代になりました。
体系的学習を行わず、付け焼き刃で両眼視機能の検査が行なわれるのは、眼に困り感を持つ方にとって大きなリスクであると言えます。
また、視機能の問題を主訴として眼科に行ったとしても、外科的処置や薬が必要のない状態であれば、眼科的には「問題が無い」「経過観察」という判断を下されてしまいます。
特に斜位に関しては明確な方策を示されないままに、経過観察を言い渡される方が多く、これによって途方に暮れている方を多く経験してきました。
眼科的に問題が無いという判断は、あくまで薬や外科的な治療を必要としないというだけの状態であり、困っているのに経過観察を強いられるのは、ただただ対象者の生活の質を下げるだけの結果になりがちです。
「視力」「メガネ」という部分に関しては量販店も眼科も職業領域として重複する部分ではありますが、それぞれの職業文化は異なります。
病院文化・メガネ量販店の文化では、これらの領域を手厚く扱ってこなかった分野です。
「量販店だから大丈夫」「眼科だから大丈夫」というステレオタイプ的な思考ではなく、正しい知識を持って、より良い選択が出来るように「情報の質」に眼を向けて頂ければ幸いです。