石垣島・八重山諸島限定「視知覚の発達や視機能の発達に御不安やお困りごとのあるお子さんへの出張での視覚認知検査の御案内」
- ジョイビジョン奈良.OptMatsumoto(1級.眼鏡作製技能士)
- 2022年10月9日
- 読了時間: 13分
更新日:4月1日
視覚 × 心理 × 感覚 × 認知
総合検査・支援プログラム in 八重山
~石垣島を中心に、出張相談・検査・勉強会を実施します~
📅 出張予定(2025年)
✅ 3月・5月・6月・8月・9月・11月
※ご要望があれば調整可能です。ご相談ください。
(テナント確保次第、石垣島サテライト店を開所予定)
読み書きや運動に重要な‟視覚機能・視知覚”の検査施設が整っていない離島地域、実施されていない離島地域へ、御要望頂ければ‟出張での検査・相談会・勉強会”などを実施させて頂きます(相談会や勉強会・講演依頼での交通費等は別途相談)
※石垣島・八重山諸島が中心となります。他の地域も御相談ください
サテライト店の開所後は両眼視機能検査による眼鏡作製も実施致します
(専用オフィスで視覚認知検査・両眼視機能検査・ビジョントレーニング全て実施できます)
🌿 どうして、八重山で視覚支援を?
私が視覚支援の拠点を八重山に設ける理由は、単なる「出張活動」ではありません。
人生において、心が折れそうになった時期――そのとき、私を救ってくれたのが八重山の自然、そしてこの地に暮らすあたたかな人々でした。澄んだ海、風に揺れる草木、静けさの中にある凛とした力強さ。そして、言葉以上に伝わるまなざしに、私は生きる力をもらいました。
その経験があったからこそ、今度は私が――自分の持つスキルの中で――何か少しでもお返しができればと願うようになりました。
必要としている方に、そっと手を差し伸べられるような形で。
おせっかいではなく、でも確かな手応えを持って。「見ること」に関わる技術と経験が、誰かにとってのセラピーとなるように。
特に、発達に課題のあるお子さんの中には、「見え方」や「視知覚」に関する困りごとを抱えている子が少なくありません。
にもかかわらず、離島地域には両眼視機能や視覚認知を専門的に検査・支援できる施設がほとんど存在せず、困りごとに気づかれないまま、必要な支援のタイミングを逃してしまうケースが非常に多くあります。
また、「視力に問題がない=見ることに問題がない」という誤解によって、実際には視覚機能や視知覚の困難があっても見逃されてしまうことも少なくありません。
私は、視力だけでは見えてこない「見る力」の全体像――眼球運動、両眼のチームワーク、視覚認知、そして感覚的な過敏さを含めた視覚全体の状態像を、検査と対話を通じて丁寧に明らかにしていきたいと考えています。
今後は石垣島でのサテライトオフィス開所や移住に向けた準備も進めており、この地を拠点としながら、継続的かつ包括的な視覚支援をお届けできる体制づくりを目指しています
必要としている方に、必要なタイミングで届くように――
八重山の風土の中で、静かに、深く、視覚支援の根を張っていきたいと願っています。
※将来的に、奈良の拠点は、視覚支援に情熱を注ぐ作業療法士である息子が受け継ぐ予定です。
そして私は、自分が深く愛するこの八重山の地で、静かに、深く、視覚支援の根を張っていくつもりです。
✅ こんな困りごと、ありませんか?
• 読み書きが極端に苦手(字が動く、見にくい、行を飛ばす)
• 算数の図形や地図が苦手(形がうまく認識できない)
• 球技や運動が苦手(距離感や動くものを捉えるのが難しい)
• 視力に問題がないのに、黒板が見えにくい・ノートに書き写すのが遅い
• 光を極端に眩しく感じる・白い紙がギラついて見える(視覚過敏・アーレンシンドローム)
これらの困りごとは 適切な評価と支援 で改善の可能性があります。
そのために、 「見る力」「認知する力」「感覚のバランス」を総合的に評価・サポート する場を、八重山で提供します。
👀 実施する検査・支援内容
🟢 両眼視機能検査(眼のチームワーク)
• 斜視・斜位の評価
• 眼球運動(黒板を見る・ノートに書くなどのスムーズさ)
• 調節力(ピント合わせの柔軟性)
• 視機能トレーニング・眼鏡補正の必要性判断
🟡 視覚認知検査(見る力の情報処理)
• TVPS-4 / MVPT-4 を用いた視覚情報処理の評価
• 図形・空間認知、視覚記憶、視線の追従能力
• 文字の認識・処理スピード
• 「読み書きの困難」につながる要因を特定
🔵 感覚プロファイル評価(五感の敏感さ・鈍感さのバランス)
• 視覚過敏・光の感受性
• 感覚統合の評価(聴覚・触覚・運動感覚との関係)
• 日常生活や学習環境の調整アドバイス
🔴 心理・行動面のサポート
• 視覚・感覚の困難による心理的影響の評価
• 学習・生活のサポート戦略の提案
• 学校や支援機関との連携アドバイス
料金及び検査時間
初回評価 | 1時間~2時間 | 視機能・視覚認知の評価 | 5000円(支援方策・結果報告書・トレーニング指導・トレーニングツールを含め8000円) |
結果説明 | 約1時間 | 評価に対する説明・解釈・支援方策 | - |
再評価 | 1時間 | 5000円 | |
トレーニング指導 | 1時間 | 評価結果に対するトレーニング指導 | 初回評価に含む |
面談 | 1時間 | 保護者や学校の先生のご相談(個別) | 3000円 |
相談会・講演・勉強会 | ご要望に応じます※相談会は最低人数5人以上でお願い致します。 | 保護者・小中高教員・放課後等デイサービス・療育機関・親の会 | 交通費・講演費等は相談(交通費は出張予定地域と重なれば不要) |
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🌺 ご相談・アセスメントの流れ
視覚認知・視機能に関するご相談・評価をご希望の方は、以下の手順をご確認のうえお申し込みください。
① お申し込みについて
• 下記の予約フォームより、**「離島・出張検査希望」**と明記のうえ、お申し込みください。
• 【必要資料】
1年以内に発達検査や知能検査を受けている場合は、検査結果のコピーを添付してください。
• ※ご相談内容によっては、アセスメントや指導の実施が難しいと判断される場合があり、その際は検査をお受けできないことがございます。予めご了承ください。
• ※**講座・小規模勉強会・相談会(簡易検査含む)**をご希望の方は、最低5名以上の参加をお願いしております。5名未満の場合は、内容や地域によって調整いたしますので、ご相談ください。
② 会場について
• 現在(石垣島専用オフィス開設前)は、石垣島・八重山地域においては、貸会議室やレンタルスペース等を利用して検査・面談を実施しております。
※例:石垣島では、離島ターミナル近辺・浜崎町周辺を予定しております。
• 今後、石垣島に専用オフィスを開所後は、常設の検査環境で安定したご対応が可能となります。
現在は移行期間中として、柔軟な形式での運営となりますことをご了承ください。
③ ご予約内容のご記入方法
• ご予約の際は、**用件欄に「●●月 離島出張検査希望」**とご記入ください。
• あわせて、出張日程内でのご希望の時間帯もご記入いただけますとスムーズです。
• 出張検査以外(勉強会・相談会・講演)のご依頼の場合も、ご希望の日時をあわせてお知らせください。
⏰ 予約時間の目安(石垣島の場合)
• 1日目(来島初日):13:00~19:00
• 2日目:10:00~20:00
• 3日目(最終日):午前中のみ(時間は地域により変動)
📍補足:
今後、石垣島にて専用サテライトオフィスの開所を予定しております。
その後は、より安定した環境での検査・相談・眼鏡作製が可能になります。
ご希望の方には、開所時に優先的にご案内できるよう登録も承っております。
お気軽にご相談ください。
必要な支援が、必要なタイミングで届くように――
誠実に、丁寧に対応いたします。
アセスメント内容・詳細
アセスメント内容・詳細
両眼視機能・視覚認知に関する精密な検査を実施し、お子さまにとって有効と思われる方策をプランニングいたします。
検査の概要
• 検査時間:40~60分(結果報告を含め約90分)
• 対象年齢:7歳以上
※6~7歳前半のお子さまの場合は、事前に医療機関での医学的評価をお済ませの上でご予約ください。
評価内容
以下の検査を組み合わせて、お子さまの視覚機能全体を包括的に把握します。
• 視機能検査・分析
• 眼球運動評価(対面法 + DEM 2種バッテリー)
• 視覚認知検査(TVPS-4、MVPT-4)
• 視覚運動協応(VMI模写検査)
• アーレンシンドローム評価・視覚過敏評価
• 原始反射残存チェック
• 感覚プロファイル(Sensory Profile 日本版)
検査後は、結果の総合解釈に基づいた支援方策のご提案、必要に応じて眼鏡処方やビジョントレーニングの指導を行います。
検査項目の詳細
1. 視力・両眼視機能の問題
視力は視覚機能のごく一部であり、視力に異常がなくても、斜位・斜視・調節力不良など、見落とされがちな問題が存在することがあります。
• 斜位・斜視・調節力不良の精査
• 視力が良くても見落とされやすい課題への対応
• 視力検査結果Aでも要補正の屈折異常が見つかるケースもあります
2. 光の感受性障害・アーレンシンドローム
• 文字が揺れる、波打つ、反転する、眩しく見える…
これらの症状は「視覚ストレス」「アーレンシンドローム」が原因である可能性があります。
• 欧米では有症率20~38%、日本では推定6%
• 視機能補正+特殊フィルターの眼鏡によって改善が見込まれる場合もあります
• 当検査では**サブタイプ分類(視機能不良型/感覚過敏型/高次眼収差型/重複型)**も行い、適切な対応を提案します
3. 眼球運動の正確性
視力が良くても、眼球運動が不安定であれば読み書きや運動に困難を抱えることがあります。
• SCCO4+(標準対面法)とDEM(量的評価)を使用
• 自転車や水泳のように、練習とともに習得・保持されるスキルとして評価
• 必要に応じて眼鏡補正+トレーニングで対応
4. 調節力の柔軟性
遠くと近くを交互に見る作業(黒板とノートなど)が苦手なお子さんには、調節力の柔軟性の問題が潜んでいることがあります。
• 静的・動的調節力を単眼・両眼で評価
• 必要に応じて補正レンズやトレーニングを提案
5. 輻輳・開散運動の柔軟性
両眼のチームワークがうまくいかないと、板書や球技などに困難が生じます。
• 遠方から近方への視線の連続性を重視して評価
• 調節力との密接な関係性も含めてアセスメント
• 弱さがあれば、補正・トレーニングでの改善を図ります
視覚認知(TVPS-4等)で評価できること
以下の能力を評価し、学習や日常生活でのつまずきの要因を明らかにします。
TVPS-3で分かること(視覚認知)
視覚弁別 類似した視覚対象の中から、細部の違いを見分ける能力が分かります。 視覚弁別が弱い場合、よく似た字の間違いや漢字の線が1本多い(少ない)等のケアレスミスが頻回に出ることがあります。 例えば、漢字の「午」と「牛」を間違えたり、「書」という感じの線の構成が分かりにくかったりなど、書字に困り感が表出するケースが散見されます。 また、定規を使った学習などででも苦戦するケースがあります。
視覚記憶 名前の通り視覚的な記憶の能力が分かります。 視覚記憶が弱い場合、板書が遅かったり、新出漢字の定着が遅かったり等の特徴が出ることがあります。 スポーツでも視覚記憶が弱い場合、良いパフォーマンスを視覚化することが出来ず、安定した運動能力を発揮しにくいと考えられます。
空間関係 空間の中での物の位置関係(上下左右)を把握する能力を見ます。 空間関係が弱い場合、小学校2年生以上で鏡文字を書くことが頻回であったり、形の向きがわかりにくかったり、上下左右の認知が弱いことから運動場面で苦戦するケースも見られます。
形の恒常性 同じ形でも向きや大きさの違いを見分ける能力です。 形の恒常性が弱い場合、遠くにある黒板の字とノートに書く字の大きさの違いが分かりにくかったり、同じ字でもフォントが変わると同じ字と認識できず、読みや書字に問題を示すことがあります。
視覚連続記憶 短期記憶との違いは視覚対象が複数出てくる課題です。 TVPSでは短期記憶は無意味記号、連続記憶は有意味記号が複数出てきます。 初めて見る漢字を記憶するのが短期記憶であれば、対象を系列的・順次的に記憶するのが連続記憶です。
図地弁別 人間は見えている視覚情報を全て認識すると混乱が生じます。 見たいもの・必要な情報のみを認識し、その他の背景となる不要な情報は抑制してます。 この図と地の分化が弱い場合、雑然とした情報の中から必要な情報を取り出すのが困難だったり、教室にある視覚刺激に反応しやすかったり、探し物が困難という特徴が出ます。 図地は自動車や自転車の運転スキルにも重要な要素です。
図形閉合 部分的に欠けたモデルを見て、それが何の形かをイメージする能力です。 この図形完成が弱い場合、近接する情報の中から形の見分けや間隔を弁別するのが困難であり、行間の狭い文章の読みの困難さ漢字習得の困難などに特徴が出ます。
模写検査(VMI)
• 視覚運動協応能力を測る検査
• 視覚的に見たものを正しく手で再現できるかを確認
• 目と手の協応の未熟さ・視覚認知の問題の両面を評価
感覚プロファイル
• 聴覚・視覚・触覚・味覚など感覚全般への反応傾向を125項目で評価
• 日常生活の中での困り感を明確にし、ご家庭や支援機関での対応に活かせます
• 感覚統合・神経科学の原則に基づいた標準化されたアセスメント
必要に応じて、すべての情報を統合した上で眼鏡処方、支援方策の策定、トレーニングの実施を行い、お子さまの「見えにくさ」や「学びにくさ」の軽減を図ります。
模写検査(VMI 視覚運動協応) 写真は十字矢印がバラバラに表出されている小学生のお子さんですが、これらは目と手の協応の弱さと視覚認知の弱さが併存している状態です。


感覚プロファイル 感覚刺激への反応傾向を評価するSensory Profileの日本版です。 感覚の過敏さや過鈍さといった問題について、複数の感覚領域にわたり包括的に把握することができます。
質問票は、聴覚、視覚、触覚、口腔感覚など、幅広い感覚に関する125項目で構成されています。
対象者について、保護者・当事者などが質問票に回答し(他者評定式)、検査者がスコアを集計します。
日常生活で実際に直面している困難の状況を把握し、家族を中心とした支援の実践に活かすことができます。
象限、セクション、因子という3種の尺度で感覚を測ることができます。
スコアリングのシステムには、神経科学、感覚統合および作業遂行の原則が組み込まれており、理論的枠組みに沿った判断が可能です。
発達障害、特に自閉症スペクトラム障害のある方などに有用な検査です。
結果の解釈について
眼球運動・屈折検査・両眼視機能といった入力系の評価結果に加え、TVPS-4・MVPT-4などによる視覚情報処理の検査、そして感覚プロファイルを含めた総合的なデータをもとに、現在のお子さまの状態像を丁寧に解釈し、支援計画の土台となる枠組みを構築します。
状態の見立てにあたっては、検査結果のみならず、日常生活や学習場面での具体的なエピソード、検査中の行動観察なども重視し、複数の仮説を立てながら、最も整合性のある状態像を導き出すよう努めています。
私たちは、結果の数値にとらわれるのではなく、そこに込められた意味を丁寧に読み解くことが何より重要だと考えています。その際、検査者のバイアスが入り込まないよう細心の注意を払い、結果から導かれる**「支援につながる解釈」**を最優先に行います。
ときに、他機関で実施された知能検査や発達検査の結果が、具体的な支援策につながらず、「ラベル」として一人歩きしてしまっているケースにも出会います。
私たちは、検査を「困り感の証明」としてではなく、**「困り感を言語化・可視化し、それを乗り越えるためのヒントを得るためのプロセス」**として捉えています。
お子さまが本来持っている力と資源を最大限に活かし、自信と安心感をもって日常を過ごしていただけるように――
この視点に立ち、両眼視機能検査・視覚認知検査を活用してまいります。
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