両眼視機能検査 視覚認知検査/メガネが合わない方、見え方にお困り感のある方の為の技術特化メガネ店
Opt Matsumoto
Marshall B. Ketchum University-TOC Executive Certificate Program修了
米国ケッチャム大学・TOC上級通信講座 修了
国家検定資格.1級.眼鏡作製技能士
★年末年始の休業期間12/27(金)~1/2(木)
子ども用メガネと子どもの眼の話
※お子様の眼鏡作製は紹介制にて承っていおります
注)※当店では眼科処方箋によるメガネ作成は承っておりません。
(眼科処方箋に基づく作製に関しては、量販店・ディスカウント店の技術では作成が困難なケースのみ承りますので、その旨お伝えください)
例)プリズム処方・調節性内斜視・部分調節性内斜視などの累進レンズ及びバイフォーカル処方・超高度遠視による弱視
未来ある子どもに対して澱みなく綺麗な視覚を与えること、視覚の重要性を知ること、早期に見え方のスタンダードを与える事、それは親の努めです。
人にとって良いメガネとは、視力という基準だけで作られるメガネではなく、視覚・両眼視機能・眼球運動など多様な評価によるメガネ作成が重要です。
小・中学校の義務教育期間内にこれらのアプローチを行うことは、学習能力や生活に良い変容が見られます。
そして、その潤った視覚経験を得た子どもは、文化を次世代にも引き継ぎます。
子ども用メガネと目の話
メガネが雑貨的になっている昨今ですが、成人用メガネはもとより子ども用メガネの重要性は、お子様の「学力獲得」や「将来」を考えた場合、決して軽視されるべきものではないと考えられます。
生まれてから10年間は、屈折異常、両眼視機能の問題、不同視のどの1つでも起これば両眼視層の発達に影響を与えます。
早期に正しいメガネを装用することは非常に重要なことです。
学習や運動に困ってからでは遅いのです。
子どもの視力発達
子どもの眼は、良好な視力のための全ての素質を兼ね備えて生まれてきたとしても、生後間もない乳児の視力はほとんど発達していません。
乳児は「明るい」と「暗い」、そしてはっきりした輪郭を識別できるだけです。
生後一年間で乳児は様々な視覚上の影響を受け、その視力を急速に発達させるため、この時期が乳児の「物を見る」能力の最適な発達に最も重要な時期と言えます。
しかし、この幼児期の発達段階を自由に延ばすことはできません。
したがって、この時期の子供の目の能力を注意深く観察し、可能であれば適切な視性刺激を与えて、これを強化することが特に重要なのです。
幼児が歩くことを学習しなければならないのと同じように、眼もトレーニングが必要なのです。
例えば、生後6ヶ月の乳児は、目の前に何かを出された場合に、これを正確につかむことができなければなりません。
なお、子供が最終的に大人と同様の正確な視力を得るためには、5歳~6歳頃までかかります。
その最終段階までの過程において、視覚器官の潜在的素質にかかわらず、様々な屈折異常が起こる可能性があります。
子どもに起こりやすい視力上の問題
幼児期に起こりやすい視力上の問題としては、近視、遠視、斜位、さらに角膜や水晶体の異常屈折による乱視などが挙げられます。多くの子供がこうした問題の為に、ぼやけた状態の世界を見ています。
しかし、そもそも鮮明に見えることを知らない子供たちは、この状態をそのまま受け入れてしまいます。
それではどうすれば子供たちは自分の目の異常に気付くのでしょうか?
屈折異常症の早期発見および矯正は、定期的且つ適切な機関・施設での視力検査によってのみ可能となります。
そして適切な子供用メガネを使用することにより視力発達段階における多くのリスクを予防し、視力上の問題を軽減することができます。
視覚の問題が生じたままだと、十分な視覚学習が得られない、稚拙な技術で作られたメガネを掛けたまま年齢を重ねていく、これらは現代社会において大きなハンディキャップになり得る可能性があります。
お子さんの見え方で下記のことで悩んでいませんか?
視力だけではなく視機能の問題も精査することが重要です
□知能的には普通もしくは平均より上であるにもかかわらず、読み書きにおいて苦手さがある。
□本を数行をしぶしぶ読んだだけですぐに休憩を欲し、また頭痛や腹痛、さらには目の赤みを訴えたりする。
□字形の乱れ、字が細長い、字の大きさがマチマチ、文字列をまっすぐに書くことができない。
□文字の混同がある(例えば「お」と「む」、「め」と「ぬ」など)
□読み飛ばし、または重複読みなどもしばしばある。
□細かい作業や運動能力の不器用さ、ぬり絵や切り絵が上手くできない、球技が上手くできない。
上記の特徴は疲労感や倦怠感を伴うことも多く、その結果として学業不振につながり、自己肯定感の低下につながります。
未発見のまま矯正されていない視力・両眼視機能の問題がその原因である可能性があり、この問題が既存の諸問題をさらに悪化させている可能性もあります。
そして、この未発見の問題が一般的な眼科施設では検査すらしてもらえない両眼視機能不良であることが多いです。
当店はこうした両眼視機能異常の早期発見および専門的な矯正に特化しています。
それが「両眼視機能検査・視覚認知検査」です。
上記の困り感は、一見しただけでは分からない眼球の位置異常(斜位)が問題になることがあります。
完全な視力を持つ一方で、両眼視機能不良(斜位)を持つ子供は、その成長初期において重大な問題を抱えることがあります。
例えば、自分で階段を下りるとき、バランスをとるとき、時計を読むとき、ぬりえをするとき、または紙を指定された形に切り抜くときなどです。
これらは、子供の目に映し出されたイメージと実際のイメージとの間のズレが原因です。
また、字の汚さ、めまい、高所恐怖症なども両眼視機能不良による空間位置の異常である可能性があります。
より良い視機能の専門家として、当店は両眼視機能不良の発見に傾注しているため、一般的な眼科処方箋による作成は承っておりません。
これらの問題は、当店での精密な視機能検査法により、両眼視機能の問題や視覚認知の問題を精密に発見及び補正できます。
この補正により、イメージを網膜中心窩に投影し、眼筋を持続的な張力負荷から開放させ、よりリラックスした視界を確保します。
学習を阻害する諸問題/近視・乱視・遠視・斜位
学童期に起こりやすい視力上の問題としては、近視、遠視、斜位、さらに角膜や水晶体の異常屈折による乱視などが挙げられます。多くの子供がこうした問題の為に、ぼやけた状態の世界を見ています。
しかし、そもそも鮮明に見えることを知らない子供たちは、この状態をそのまま受け入れてしまいます。
それではどうすれば子供たちは自分の目の異常に気付くのでしょうか?
屈折異常症の早期発見および矯正は、定期的且つ適切な機関・施設での視力検査によってのみ可能となります。
そして適切な子供用メガネを使用することにより視力発達段階における多くのリスクを予防し、視力上の問題を軽減することができます。
視覚の問題が生じたままだと、十分な視覚学習が得られない、稚拙な技術で作られたメガネを掛けたまま年齢を重ねていく、これらは現代社会において大きなハンディキャップになり得る可能性があります。
近視
定義:無限遠から入射される平行光線が無調節状態の眼に入ったとき、網膜の前方に結像する、または眼前有限な所にある遠点から発した光線が網膜上に結像する眼の屈折状態を近視という。
近視の場合、遠方の物体はボヤけ、ある程度まで物体が近づいてくると、はっきり見えるようになる距離があります。
これを「近点」と呼びます。
近視の矯正とは眼前に凹レンズを置いて、平行入射光線を遠点から発したように屈折させ、網膜上に結像させます。
また、調節緊張による仮性近視(偽近視)で視力低下を招いている場合も多いことと、調節力が強いため、遠視があっても近視と判断される場合もあります。
特に初めての視力低下の場合で低学年(特に6歳未満)の場合は、信頼できる眼科で調節麻痺剤の点眼薬を用いた屈折検査が必要です。
近視による困り感
度数の程度にもよりますが、遠方を見る際に「ハッキリ見えない」という事が自覚として出てきます。
学童期のお子さんであれば、「遠くのものを見る際に目を細める」「テレビを見る際の距離が近い」「宿題をするときに机との距離が近い」など、行動観察的には分かりやすい特徴が見られます。
軽度であれば困り感は感じにくいですが、視力評価のみで経過観察を行うことはリスクがあります。
また、両眼視機能の状態によっては、近視の未補正は習慣的な外斜位を増長させることに繋がる恐れがあるため、両眼視機能の評価をバッテリーすることで、積極介入(メガネ補正)か経過観察かを判断すべきです。
乱視
定義:眼の経線により屈折力が違い、外界の一点から出た光線が眼内で一点に結像しない眼の屈折状態
乱視には「正乱視」と「不正乱視」があり、このうち眼鏡によって矯正が可能であるのは正乱視です。
乱視は入射光線が角膜の方向によって異なるため、1点に結像しない状態ですが、この乱視の方向性を考えるときに「経線」という表現を使います。
この経線の中でもっとも屈折力の弱い経線を「弱主経線」
もっとも強い経線を「強主経線」といい、これらの経線は常に直角に交わっています。
この主経線が示す屈折状態において、正視・近視・遠視のいずれかであるかによって、乱視は次の5つのタイプに分類されます。
①近視性単乱視②遠視性単乱視③近視性複乱視④遠視性複乱視⑤混合乱視
このうち、②などは調節力(目のピント合わせ)が強い場合、網膜上に像を結像することができる為、視力も①よりも良好になることが多く、本人や学校での視力検査等で遠視性単乱視であることが気づかれにくい状況となります。
視力は良好であっても、常に調節力を使っている状況になりますので、眼精疲労を訴えることもあります。(④も同様)
乱視による困り感
乱視も度数の程度にもよりますが、遠方及び近方を見る際に「ハッキリ見えない」という事が自覚として出てきます。
行動観察的にも近視同様に「ものを見る際に目を細める」「テレビを見る際の距離が近い」「宿題をするときに机との距離が近い」などの特徴が見られます。
こちらも軽度であれば困り感は感じにくいですが、視力評価のみで経過観察を行うことはリスクがあります。
両眼視機能の評価をバッテリーすることで、積極介入(メガネ補正)か経過観察かを判断すべきです。
遠視
定義:無限遠から入射される平行光線が無調節状態の眼に入ったとき、網膜より後方に結像する屈折状態
未矯正の遠視眼は絶えず調節(ピント合わせ)をしている状態です。
遠くを見るときも調節しますし、近くを見るときは更に強い力で調節します。
遠視による困り感
屈折異常の中で最も誤解されやすいのが遠視です。
意外と多くの方が「遠視は遠くが良く見える目」と言いますが、それは全くの誤解です。
遠視を補う調節力が強く、尚且つ遠視の度数が軽度であれば、それほど負担には感じないかもしれませんが、それでも目を開けている間は常に遠視の度数を補う労力が掛かっている状態です。
遠視の度数が強い場合、遠くにピントを合わせることが苦痛になり、遠方はおろか近方の視力も低下する場合があります。
結果、「本を読みたがらない」「落ち着きがない」「眩しさ」等の特徴が出る場合もあります。
弱視リスクを伴う遠視度数は就学前までに発見されるケースが多いですが、弱視リスクを伴わない度数であっても軽視されるべきものではありません。
遠視が原因でおこる斜視(調節性内斜視)
調節と連動して、両眼が内寄せする眼球の動きを輻輳といいます。
近くのものを見るために強く調節すると、強い輻輳が促されます。
そうすると、明視したい距離に対しての「調節」と「遠視度数分の調節」も必要となり、見たい距離より手前で輻輳する状態となります。
このような状態になると、調節性内斜視になる恐れが出てきます。
調節性内斜視は眼鏡をかけることによって予後良好なケースが多いですが、経過良好であっても、成長とともに変化する可能性もありますので、9歳までは眼科での定期受診は大変重要です。
また、幼年期・学童期で調節性内斜視の眼鏡補正を行っているお子様は、それぞれの距離に対しての調節が強く、輻輳過多気味になることが多いです。
簡単に言うと、40cmの距離で物を見る際に、適切な両眼の内寄せ運動を行えずに、過剰な内寄せ運動を行いやすいということになります。
弱視治療補助の年齢を過ぎたあとは、両眼視機能検査による視機能分析を経て眼鏡作成を行うことが肝要です。
弱視
弱視は視覚発達過程において、器質的病変を認めない片眼性・両眼性の視力不良です。
①形態覚遮断弱視
両眼または片眼の先天性白内障・眼瞼下垂・角膜混濁・眼帯装用などによる弱視で、最も重篤といわれる弱視です。
視力は0.2に達しない事が多く、中心窩(網膜の中心点)で固視できず、網膜鼻側による偏心固視が多くなります。
両眼視機能に関しても性能が非常に悪く、立体感が検出されることは極めて少ないです。
また、両眼性の場合、同時視・融像はあるものの、立体視そのものを得れることは少なく、視力不良によって斜視を発生することも多くなります。
そのため、両眼視機能性能はより悪くなっており、簡単な立体視も検出できないことが殆どです。
②斜視弱視
斜視によって起こる弱視は、健常眼から斜視へ偏移した眼への相互作用異常によるものです。
斜視である方の眼は複視(ものが2つに見える)を避ける為に、両眼相互作用を働かせて患眼(斜視眼)の映像を抑制します。
こうすると、複視はなくりますが、抑制している眼は使わなくなりますので、視力の向上が得られにくく弱視となっていきます。
③不同視弱視
左右眼の度数の差が2.0D以上のものを「不同視」といい、この左右差によって起こる弱視を不同視弱視と言います。
弱視の中では最も頻度が高く、度数が強い方への抑制や形態覚遮断が見られ、視力向上が得にくくなり弱視となっていきます。
不同視弱視の視力は程度により様々ですが、弱視治療後は大まかな立体視が存在することが多くなります。
④屈折異常弱視・経線弱視
両眼性の弱視で、弱視をきたす屈折異常は遠視で+2.0~4.0D以上、乱視度数では2.0D以上、近視では-10D以上で視力障害をきたすことが多くなります。
屈折異常弱視・経線弱視に重篤な視力障害は少なく、眼鏡装用によって矯正することにより、最終視力が1~2年で得られることが多くなります。