両眼視機能検査 視覚認知検査/メガネが合わない方、見え方にお困り感のある方の為の技術特化メガネ店
Opt Matsumoto
Marshall B. Ketchum University-TOC Executive Certificate Program修了
米国ケッチャム大学・TOC上級通信講座 修了
国家検定資格.1級.眼鏡作製技能士
学習支援×感覚統合×ビジョントレーニング
※下市町.KITOサテライトオフィスにて発達領域の作業療法士が実施
新規利用者募集中(定員16名)@9/1~募集
対象6歳~12歳まで
利用料金1 回 60 分、年 42 回 月謝 20,000 円
学習支援×感覚統合×ビジョントレーニングは下市町.KITOサテライトオフィスにて発達領域・作業療法士が実施します
学習支援・感覚統合・ビジョントレーニングの3つの柱を中心に、療育施設勤務の発達領域作業療法士がお子さんが自分らしく生きるためのお手伝いを致します。
これらのアプローチを統合することで、学習支援だけでなく、感覚処理能力や視覚機能を総合的に強化し、子どもたちがより自信を持って学習に取り組めるようになります。
多角的なアプローチにより、より全体的な発達をサポートし、学びの質を向上させることが期待されます。
療育を受けていただくための手順は下記の順になります
①状態像を把握するため、初回面談時に両眼視機能検査・視覚認知検査を受けていただきます。
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②検査結果に対して、個別支援計画を作成します
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③ 利用開始
※視力回復・弱視訓練などは実施しておりません
※放課後等デイサービスではありませんので、利用料金は全額実費となります
利用料金
1 回 60 分、年 42 回 月謝 20,000 円
対象6歳~12歳まで
1. 学習支援
学習支援では、子どもたちの個々の学習スタイルやニーズに合わせた指導を行います。具体的には、学習障害や集中力の問題を抱える子どもたちに対して、効果的な学習方法を提案し、学習の効率を最大化します。また、自己学習能力を向上させるためのテクニックやツールの提供も行います。これにより、子どもたちは自信を持って学びに取り組むことができ、長期的な学習意欲が向上します。
2. 感覚統合療法
感覚統合療法では、子どもたちが日常生活で直面する感覚の過敏や鈍麻、または不適応な反応に対応します。これには、バランス感覚や触覚、聴覚、視覚などの多様な感覚刺激に対する反応を改善するトレーニングが含まれます。感覚統合療法を通じて、子どもたちは感覚刺激に適応しやすくなり、日常生活や学習においてより快適で効果的に行動できるようになります。
3. ビジョントレーニング
ビジョントレーニングでは、視覚機能の向上を目指します。視覚は学習において重要な役割を果たしており、特に読解力や書字力、注意力に影響を与えます。具体的な訓練内容には、焦点を合わせる力、両眼視機能の強化、視覚処理速度の向上などが含まれます。これにより、子どもたちは視覚的な学習や日常活動をより効率的にこなすことができるようになります。
統合のメリット
内容: これらのアプローチを統合することで、個別の問題に対する多角的な支援が可能になります。学習支援、感覚統合療法、ビジョントレーニングを組み合わせることで、子どもたちの学習能力や感覚適応力が総合的に向上し、生活全般の質が改善されます。このような包括的なアプローチにより、子どもたちは自己効力感を高め、より健やかな発達を遂げることが期待されます。
視覚とは人間の持つ感覚機能の一つで、視覚から得られる情報は90%と言われます。
この圧倒的に多い情報量に対し、視覚機能に弱さや未発達がある場合、目からの「情報入力→見た形の処理→手足に出力」の流れの中で、弱さや困難さが見られ、学習や生活で苦戦する場合があります。
ビジョントレーニング・視覚認知トレーニングでは、この[眼からの情報入力→処理→出力]の的確なアセスメント(評価)を行い、その中でうまく噛み合っていない部分の抽出及び強化を行うものです。
具体的には、眼球運動の能力(滑動性・衝動性)、焦点合わせ機能、両目の協調機能(調節機能)、両眼視機能(輻輳力・ 開散力・融像・立体視・意識的周辺視野)、視覚情報処理機能(イメージの認識力・イメージの記憶力・イメージの操作力・空 間認知力)の向上を目的としたものです。
アメリカ合衆国のデータや論文によると、ビジョントレーニングでの機能改善率は90%を超えているほどです。
反面、重なりあう特性の中で、ビジョンの困難もあるけれど、他の特性が強い場合においては、眼鏡やトレーニングによって、基本スキルであるビジョンの向上は見られても、実際の状態像としては変容が見られない場合もあります。
例えば、音韻処理に問題のあるお子さんが、ビジョントレーニングや両眼視機能の眼鏡補正で劇的に読み書きが改善するという事ではありません。
それでも、重なりあう困難の中で、ビジョンの問題も併せ持っている場合、それらの鎖を断ち切ることが出来るのあれば、その困難は少し軽くなるかもしれませんし、その少しが本人にとっては大きなものかもしれません。
何より、お子さんにとって、眼という「使える資源」であるべきものが、視機能不良によって「使えない資源」「使うのが困難な資源」になっているのは大変不幸な問題だと感じます。
周りの人が見た時に、たかが「見る」という機能の問題と思われる方がおられますが、例えそれが「視力」や「視機能」等、子どもを全体から見た時に微小な問題であっても、それはやはり断ち切るべきものだと強く考えます。
学校や生活で必要な視覚スキルを学習する
生活や学校において「ビジョン」は重要な役割を担っています。
ビジョンがうまく使えてなかったり、うまく働いていないと、せっかくの視覚情報を有効に
活用することができず、必要な情報を取り込めず不要な情報に混乱し、学校では読み書きに困難が出たり、運動面で困難が出る可能性があります。
学校で苦戦している子どもや、運動面で苦戦しているお子さん、アスリート、デスクワークでパソコンや書類等に見誤りが多い方、または車やバイクの運転で車庫入れが苦手だったり、事故を繰り返し起こす方など。
これらは、学習能力や運動神経、そして意欲や態度の問題ではなく、ビジョンの問題が原因かもしれません。
見ることの土台、メンタルボディマップの形成
メンタルボディーマップとは、空間の中で自分の体の大きさや部位を理解し、上下、左右の感覚や重力を理解できる状態といえます。
視覚システムの発達においても、ボディマップ形成は重要な要素であり、これらの習得に未発達がある場合や、原始反射の残存が見られる場合などにおいては、体の不器用さと微細な運動の弱さの両面が顕在化してくることがあります。
「見る力」を養う第一歩は、体の使い方をコーディネートすることが優先的に行われるべきです。
専門施設によるビジョントレーニングのメリット
基本的な体や目の使い方を習得する為に、様々な方法を用いてトレーニングを進めます。
使用するツールは米国で使用されるような特殊なものもありますが、ほとんどは一般の御家庭でも用意できるものを使用します。
ただ、運動機能の向上が最終目的ではありませんので、観察的な「ビジョン」の向上が見られたとしてもゴールではなく、そのスキルが「いつでも使える資源」で無い場合は意味がありません。
「いつでも」「どこでも」「誰の前でも」同じように発揮できる「熟達化」を習得することが最大の目標となります。
このような目的・目標のために、同じツールを用いたとしても、習得度に応じてオプトメトリーのテクニックを使える事が専門施設でトレーニングを進めていくメリットだと考えます。
ビジョントレーニングはお子さんの問題に適応できる有効な方策です
ビジョントレーニング(VT)では、学習に必要な眼球運動、調節、輻輳には有効な方策です。
そして、必要に応じて“VT”と共に“特別な眼鏡装用”も効果的です。
VTとは、視覚的特性に応じて個々人にプログラムされたものであり、お子さんが能動的な活動を行うためのプログラムです。
一般的には各30~60分のセッションを週に1~2回施設にて実施します。
加えて、ホームワークが当所でのVTを補うために課せられます。
トレーニング期間は個々の視機能の問題によって変化しますが、おおよそ15セッション~30セッションが終了の目安です。
本来、VTは視覚の専門家によって、あるいは視覚の専門家の監督下において行われます。
ビジョントレーニングは、視覚システムにおける問題を改善する有効な選択肢です。
ビジョントレーニングは視覚システムに対して問題を修正するよう「脳に教える」ことを目的とします。
ビジョントレーニングの本場であるアメリカ合衆国には多くの研究があります
ビジョントレーニングの本場であるアメリカ合衆国には多くの研究があり、VT前後における読書時の眼の動きを、他覚的眼球運動記録を用いた評価の研究があります。
研究では、固視の持続時間の減少と共に、固視する数の減少、読み返す数の減少、各行で行われるサッケード(衝動性眼球運動)の減少が見られました。
トレーニングを受けた人達は、これらの問題の改善により読書スピードが向上しました。
そして、多くの研究者が成功率に着目しました(VTの成功率はおよそ90%です)
研究者ダウムは、他覚的及び自覚的困難さに対してその96%が部分的あるいは全体的な軽減があったことを見いだしました。
そして、研究者ホフマンは調節能力の正常化に対して87.5%にVT成功率を見いだしました。
このように、適切なアセスメントに基づいた眼鏡補正及びVTは大変有効な方策なのです。
一部の学校や施設のように「読み書きが苦手」という主訴に対し、適切な評価をしないままビジョントレーニングで闇雲に眼を動かすこととは全く違います。
オプトメトリーにおけるビジョントレーニングは「評価→VT→評価」が適切に行われます。
輻輳困難(両眼の寄せ運動困難)に対するVT
合衆国の研究では、輻輳不全及び他の外斜位の状態に対し、VTは輻輳力の有意な増加と眼精疲労の有意な軽減が実証され、VTが効果的であることが示されました。
他の研究では、輻輳過多において同様な結果を見いだしました。
ある研究では、両眼の寄せ運動及び外寄せの有意な増加と共に患者の84%において困難が無くなったことが報告されています。
どこで眼鏡作成やVTを行うのか?
合衆国の研究において、家庭でのトレーニンググループとオフィス(専門施設)でのトレーニンググループで効果を比較した際、結果評価において改善があったクライアントの率は、オフィス(専門施設)でのトレーニンググループにおいて有意に大きいものでした。(対象9歳~17歳 221名)
この研究では、対象者の75%近くに12週間の期間内に徴候の正常化、あるいは改善が達成されたことが認められました。
ここから読み取るべきメッセージは、視機能に問題のある9~17歳へのトレーニングとしては、オフィスでのトレーニングが第一選択として考慮されるべきということです。
また、療育施設や学校などで他覚的・自覚的なアセスメントを行わずに状態観察のみでトレーニングを行う方がおられます。
例えば「音読時に飛ばし読みが頻回である」という主訴に対し、状態観察のみで「眼球運動の問題だろう」と見立ててVTをやる事と、問題の背景に基礎的な視覚スキルや両眼視機能の問題が無いかを検査した上で、結果的に「眼球運動の問題だろう」と行きつくことは、結果は同じでも内容や評価の質が全く違います。
前者は良くも悪くも観察者の勘であり、たまたま結果が眼球運動の問題であっただけです。
また、前者の行動観察を主とした評価であれば、結果が出たなかったときに、その原因を掴むことは難しく、それ以上に発展的な方策はありません。
視覚の専門家が対象者の状態を適切に評価することのメリットは、状態に対して有効な方策があると判断した場合(眼鏡装用・VT)、一定のクールを終えた後に専門家による再評価が行われます。
適切な評価や部分実施の評価しか行われないままに状態を見立ててしまい、眼鏡やVTで改善できる困難であったにも関わらず、このことで発見が遅れてしまい、1年間も辛いトレーニングを受けた児童がいたケースがあります。
本来、VTは視覚スキルを向上させることによって問題解決を助けますが、先ずは両眼視機能の詳細なアセスメントが重要であり、視機能の問題の大きさによってメガネの助けが必要になることがあります。
そして、うまくVTプログラムを完了した後、プリズム量を低減あるいは取り去ることができるからです。
VTの副次的効果
考え方はそれぞれですが、私自身は「ビジョンの向上に伴う副次的なスキル向上」も主目的の一つとして考えています。
慣れた環境では発揮できる力であっても、新規場面で力を発揮できないのであれば、それは「見る力」の熟達は行われていないと考えられますし、手厚く環境調整された中でしか使えないスキルではいけないと考えます。
例えば、勝ち負けにこだわるお子さんや、失敗に対する不安要素が強いお子さん、母子分離不安の強いお子さん、注意散漫や集中困難なお子さん等は、どこでも・いつでも基本スキルのビジョンを使えるようにすることは重要だと考えます。
また、不安要素の強いお子さんに関しては、成功体験の積み重ねに加え、出来たという実感を即時にフィードバックできるのは「ビジョントレーニング」のメリットだと思います。
ビジョントレーニングの場は成功体験を保障する場でもあります。
お子さん一人一人、状態像は様々で、それぞれに関わり方は変わりますが、他者とかかわりながら行うトレーニングのメリットは、スモールステップを行いやすいビジョントレーニングを用い、社会で生きていく「見る力」を育むことです。
上述した点を踏まえ、当所では母子分離による検査・トレーニングを行っています。
特に心配されて同室でのトレーニングを望まれる養育者の方もおられますが、学校や社会生活の中で養育者がずっと一緒にいることは出来ません。
この点に関しては特に、障害の有無にかかわらず忘れてはいけない感覚だと考えております