ドイツ式両眼視機能検査

ハーゼ理論によるドイツ式両眼視機能検査とは?


理想的な眼鏡作成の条件として、両眼視機能検査は大変重要な役割を持ちます。


しかしながら、日本では単眼の視力検査による眼科的な評価が根付いてしまっていることにより、欧米諸国と比較すると視科学・視機能評価という点で大変な遅れがあります。



近年、眼鏡補正における両眼視の重要性は認知されてきているものの、その方法や意義はよく理解されないままに安易に商用利用されている面があるようにも感じます。


眼は本来的には、右眼・左眼それぞれの視力評価の後、それらの映像が努力を必要とせずに完全な融像が行われ、明確な視力、距離感、方向感等が正確にそして迅速に判断できることが要求されます。


両眼視機能検査の目的は、両眼視機能の問題による困り感を発見し、その状態を的確に判断して、可能性の範囲内において補正することです。


また、従来の簡易的測定によって作成される眼鏡の場合においては、特に近視の場合、視力が1.2あるいは1.5に補正可能であるにもかかわらず、しばしば不要に弱めに補正をされているケースがあります。


これは、よく言われる「見え過ぎは良くないから弱く補正する」という根拠のない補正方法が取られているのだと思います。


このような根拠のない表面的な補正であっても、眼鏡としてはある程度の使用はできますが、当然ながら遠方視において夜間は特にぼやけがあり、両眼視機能の問題も補正されていないので、生理的に無理のない視運動が行われず、読書・ドライブ・球技・板書・細かな作業のように高次な視作業を必要とする場面では眼精疲労が起こり、それによる種々の訴え【頭痛・めまい・眩しさ・首筋の痛み・肩こり】が起こり、生活・仕事・学習での労働力低下の要因にもなってきます。


これらが、斜位等による眼筋の不均衡によるものであれば、絶えず両眼の筋肉を使用して修正が行われ、理想的な運動に必要とされるエネルギー以上の労力が掛かることによって、その疲れが種々なかたちで訴えとなって現れてきます。


この他にも、両眼視機能の未補正による問題は、両眼視時の方が単眼視のときより視力が悪くなる、動くものを見るとき疲れがひどい、遠近を感じるのに時間がかかる、焦点がなんとなく合わない等があります。


眼鏡を作成する際、これらの問題が両眼視機能不良によるものである可能性がある場合、その状態を的確に判断して補正する必要があります。


それによって、眼鏡が1.2や1.5の視力で作成されたとしても「よく見えて、快適に使用できる眼鏡」になり、種々の訴えが解消され、最高の視力で理想的な視運動が行えることになります。


物が二重に見えます。助けてください。


物が「二重」に見えるからといってその人が必ずしも酔っ払っているとは限りません。たとえ、そのように揶揄されることがあるとしてもです。