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ドイツ式両眼視機能検査

更新日:4月1日

ハーゼ理論によるドイツ式両眼視機能検査とは?


ジョイビジョン奈良

理想的な眼鏡を作成するためには、両眼視機能検査 が極めて重要な役割を果たします。しかし、日本では従来の単眼の視力検査による眼科的評価が主流であり、欧米諸国、特にドイツと比較すると、視科学・視機能評価の領域において大きな遅れ があります。


近年になり、眼鏡補正における両眼視の重要性が少しずつ認知されつつありますが、その具体的な方法や意義が十分に理解されないまま、表面的な商業利用 にとどまっているケースが多いのが現状です。



両眼視機能とは?


私たちの目は、単に「右眼」「左眼」それぞれの視力を測るだけではなく、両眼のチームワーク(融像・輻輳・開散) を適切に評価することが不可欠です。

理想的な視覚機能とは、両眼で見た映像を「努力を必要とせずに、完全に融像し、明確な視力・距離感・方向感を瞬時に正しく判断できる状態」を指します。


しかしながら、両眼視機能に問題がある場合、以下のような困り感が生じることがあります。


長時間の作業や読書で眼精疲労を感じる

夜間視力が不安定になり、遠くがぼやけて見える

運転時に対向車のライトが異常に眩しく感じる

スポーツ(球技やゴルフなど)で距離感がうまくつかめない

板書の際に、黒板とノートの視線移動がスムーズにできない

細かい作業や図面作成などで集中力が続かない



日本における眼鏡補正の課題


日本の眼鏡業界では、「視力が1.2や1.5に補正できれば問題なし」とされることが多く、両眼視機能に問題があっても適切な補正がされていないケース が多く見受けられます。

特に近視の矯正において、「見えすぎは良くないから度数を弱める」という 根拠のない補正 が行われていることも少なくありません。


こうした補正方法では、次のような問題が発生します。


夜間や遠方視において視界がぼやける

眼精疲労や頭痛・めまい・肩こりの原因となる

スポーツや学習など、視覚情報を活用する場面でパフォーマンスが低下する


単に「視力を出すこと」ではなく、「両眼のバランスが整い、無理なく長時間見続けられること」が、理想的な眼鏡補正の条件なのです。



ドイツ式両眼視機能検査の考え方


ドイツでは、ハーゼ理論を基にした 両眼視機能の精密検査 を実施し、単眼視力だけではなく、以下の要素を総合的に評価します。


🔍 調節機能の評価(ピント調整能力の測定)

🔍 輻輳・開散能力の測定(両眼の寄り・離れのバランス)

🔍 両眼融像力の評価(左右の目の映像を統合する力)

🔍 遠方・近方の視線移動のスムーズさ(遠くと近くを交互に見る能力)

🔍 眼位の評価(斜位の有無と影響)



両眼視機能が未補正のままだと?


もし両眼視機能の問題が未補正のまま放置されると、視覚疲労による 自律神経の乱れ にまで影響が及ぶことがあります。

特に、以下のような症状がある場合は、単なる視力の問題ではなく、両眼視機能の補正が必要なケース である可能性があります。


🔺 眼の奥の痛み・重さ

🔺 目の疲れが取れず、長時間の作業が困難

🔺 夜間の運転時に距離感がつかみにくい

🔺 頭痛・めまい・肩こりが慢性的に続く

🔺 文字が読みにくく、行を飛ばしてしまう



両眼視機能補正がもたらすメリット


適切な両眼視機能補正を行うことで、以下のようなメリットが得られます。


視界がスッキリし、長時間の作業が快適になる

眼精疲労・頭痛・肩こりの軽減

読書やデスクワークの集中力向上

スポーツや運転時の視覚パフォーマンス向上

夜間視力が安定し、眩しさが軽減する



まとめ


👓 日本における眼鏡補正は、視力だけで判断されがちで、両眼視機能が考慮されていないケースが多い。

👓 ハーゼ理論を基にしたドイツ式両眼視機能検査では、調節機能や融像力を総合的に評価し、最適な眼鏡補正を実現する。

👓 両眼視機能の適切な補正により、眼精疲労の軽減・集中力向上・スポーツや運転時の視覚パフォーマンスの向上が期待できる。


視力1.2の眼鏡が「快適に見える」眼鏡とは限らない。

真の視覚補正を求める方は、ぜひ一度、ドイツ式両眼視機能検査 をご体験ください。

 

物が二重に見えます。助けてください。それは両眼視機能の問題かもしれません。

 

複視

「物が二重に見える」と聞くと、酩酊状態や疲れ目を連想するかもしれません。しかし、必ずしもそれが原因とは限りません。特に、脳疾患などの医学的な異常が除外された場合両眼視機能の問題 によって映像が正しく統合されていない可能性が高いのです。



両眼視機能が正常に働かないと?


通常、私たちは両眼で見た映像を一つに統合し、明瞭な視界を得ています。しかし、以下のような原因で映像の統合がうまくいかないことがあります。


🔹 斜位(潜在的なズレ)や斜視(顕在的なズレ)

🔹 調節異常(ピントを合わせる力の不均衡)

🔹 融像力の低下(左右の目の映像を一つにまとめる力の不足)

🔹 眼の筋肉バランスの崩れ


これらの問題があると、以下のような症状が現れます。


文字が二重に見える(特に疲れたときや長時間の作業後)

黒板の文字やパソコンの画面がぼやけて見える

遠くと近くを交互に見ると、焦点が合わない

階段を降りるときに足元の距離感が狂う

球技や運転で距離感がつかみにくい



この状態、解決できます!


適切な両眼視機能検査 を行い、それに基づいた適切な眼鏡補正(プリズム処方を含む) を行うことで、多くのケースで「二重に見える」問題を軽減、または解消できます。


当店では、ハーゼ理論に基づくドイツ式両眼視機能検査 によって、個々の視機能バランスを詳細に評価し、最適な視覚補正を提供します。

 

どうして人間には目が二つ付いているのかお考えになったことがありますか?

 

斜位と立体視

目が二つある理由、それは 「立体的に物を見るため」 です。

私たちは、左右の目を使い、奥行き・距離感・方向感を正確に把握 することで、空間認識を行っています。


しかし、この立体視が正しく機能するためには、いくつかの条件が必要です。



両眼視機能が整っていることが条件


本来、理想的な視覚機能は以下の条件を満たします。


両眼が正しく調節され、焦点が合っている

両眼の映像が脳内で適切に統合されている

網膜の中心窩に正確に映像が投影されている


しかし、多くの人はこの理想的な状態になっていないか、あるいは目の筋肉(外眼筋)に余計な負担をかけていることがほとんどです。



斜位と立体視の関係


特に多くのケースで見られるのが 「斜位」 です。

これは、両眼の視線がわずかにズレている状態のことを指します。


🔹 軽度の斜位 → 問題なく補正できることが多い

🔹 補正力が足りない斜位 → 眼精疲労や視覚の困難を引き起こす


斜位があっても、それを補う力が十分にある人は、問題なく視機能を維持できます。

しかし、バランスが崩れた場合、以下のような症状が現れます。


🔺 本や画面の文字がダブる、行が飛ぶ

🔺 夜間運転時にライトが眩しく感じる

🔺 ボールや車の動きが予測しにくい(スポーツが苦手)

🔺 駐車の際、距離感が狂う(壁や車にぶつけやすい)

🔺 車酔いしやすい(特に小さい子どもに多い)



視機能の負担が体全体に影響する


両眼視機能の不均衡は、目だけでなく、全身の負担 につながることがあります。


👁 目の疲れ・頭痛・めまい

🤕 肩こり・首の痛み

💤 集中困難・睡眠の質の低下

🌞 光過敏(眩しさに敏感になる)


特に、複視(ものが二重に見える)を抑えようとする 外眼筋の持続的な負担 は、無意識のうちに大量のエネルギーを消費し、疲労の蓄積や集中力低下の原因 になります。



スポーツや運転にも影響


両眼視機能が不安定な場合、スポーツのパフォーマンスや運転技術にも影響 します。


🏀 球技(テニス・野球・ゴルフ・バドミントン・サッカーなど)で距離感がつかめない

🚗 駐車時に車幅感覚が狂い、壁や他車にぶつけやすい

🚆 電車や車の中で読書すると、気分が悪くなる(車酔いしやすい)


これらの問題は、「運動神経の問題」ではなく、視機能の補正不足によるもの であることが多く、適切な眼鏡補正で改善できる可能性があります。



まとめ


👓 人間の目が二つあるのは、立体的に物を見るため。

👓 両眼視機能が適切に補正されていないと、二重に見えたり、距離感が狂ったりする。

👓 目の不均衡は、眼精疲労・肩こり・スポーツや運転の困難など、全身の不調にもつながる。

👓 適切な両眼視機能検査を行い、最適な眼鏡補正をすることで、多くの問題が解決できる。

 

早い段階から視機能を詳細に把握するメリット

 

当店では、開業前から25年以上、開業後も15年以上 にわたり、多くのお客様の視機能をサポートしてきました。

長期的に視機能を管理することの大きなメリットは、「視機能の変化を可視化し、適切な補正を継続できること」 です。


視力の低下やメガネの度数変更はよく話題にされますが、実際には視力だけでなく、両眼視機能(眼のチームワーク)や調節力(ピント調節の柔軟性)など、より細かい要素が視覚の快適さに関わっています。



視機能の変化を継続的に追うことの重要性


長期間にわたって視機能を管理することで、以下のようなデータを蓄積し、変化を正確に捉えることが可能になります。


斜位量の変化(目のズレの度合いがどのように推移しているか)

遠方・近方視時の両眼の内寄せ・外寄せの力の変化(輻輳力・開散力の推移)

調節力(ピント合わせの能力)の維持・低下の確認

標準値と比較した視機能の変化(年齢ごとの適正値と比較)

眼鏡作成による視覚環境の改善効果


これにより、単なる視力測定では見逃される**「視覚の質」**を高いレベルで維持することができます。



視機能の変化を見逃さないことで防げる問題


「困り感」が顕在化してから対処するのではなく、未然に対策を打つことが視機能管理の重要なポイントです。


例えば、以下のようなケースがあります。


🔹 老眼が進行し始めたとき、近方視の際に文字が二重に見え始める

 ➡ これは単なる老眼ではなく、輻輳機能(内寄せ)が破綻したサイン。早期対策ができれば、快適に近方視を維持できます。


🔹 「視力が落ちた」と思っていたが、実は視機能の問題だった

 ➡ 斜位や輻輳不全による視覚負担を適切に補正することで、快適な視界を取り戻せるケースも多数


🔹 学習時に「文字が読みづらい」と感じる子どもが、実は視機能不良が原因だった

 ➡ 適切な矯正によって学習効率が大きく向上することも



未来の視機能を守るために


「視力が低下したらメガネを作る」のではなく、視機能の変化を早い段階で把握し、適切な補正を行うことが重要 です。


視機能の未補正が続くと、結果として「見えづらさを我慢する生活」に陥りやすくなります。しかし、適切な検査と補正を行うことで、「今快適に見えること」だけでなく、「将来的にも視機能を良好に保つ」ことが可能 です。



まとめ:本当に良いメガネとは?


単なる視力補正ではなく、視機能全体を最適化することが重要

「困り感」が顕在化する前に、定期的な検査と補正で視覚環境を整える

目の負担を最小限にし、快適な視界を維持するために、両眼視機能の詳細な検査を実施する


近視を弱める、乱視を適当に削るといった安易な補正ではなく、視機能を細かく分析し、最適な度数を決定することこそが、本当に良いメガネ作り です。


当店では、お客様の視機能を長期的に管理しながら、「快適に見えるだけでなく、疲れにくい、未来の目を守る」眼鏡を提供しています。


視機能の問題を未然に防ぐために、ぜひ一度ご相談ください。


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米国ケッチャム大学・TOC上級プログラム修了

国家資格.1級.眼鏡作製技能士

奈良県 橿原市 常盤町 495-1

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