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「呪い」をほどき、「意味」と「行動の自由」を取り戻す──

更新日:4月5日

── CCF(Curse to Charm Framework)とは何か

見えているのに、見えにくい」

「見えるはずなのに、しんどい」

そんな“困り感”をもつ方に、私たちは数えきれないほど出会ってきました。


しかしその背景には、視覚機能そのものではなく、

“意味づけ”や“構造”のレベルで起こっている問題が潜んでいることが少なくありません。


ジョイビジョン奈良・OptMatsumotoでは、

両眼視機能や視覚認知のアセスメントに加えて、

感覚・心理・文脈を統合的に捉える独自のフレームワークを運用しています。


それが、「CCF:Curse to Charm Framework(呪いをおまじないに変える枠組み)」です。


 

※本ページに掲載されている「CCF(Curse to Charm Framework)」は、視覚支援・感覚統合・心理支援の臨床実践から構築された、ジョイビジョン奈良・OptMatsumoto独自の支援理論です。

掲載されている構造モデル、分類体系、用語設計、文章・図表等はすべて著作権法により保護されており、無断転載・模倣・商用利用を一切禁止します。

本理論の知的財産権保護・運用に関しては、下記の法律事務所と連携のもと、厳正に管理しております。

【顧問弁護士】堂島パーク法律事務所 弁護士 村井勝則

© ジョイビジョン奈良・OptMatsumoto|CCF運用理論管理責任者:松本康志

 

1. はじめに:なぜ“呪い”を扱うのか?

固定観念

「呪い」をほどき、「意味」と「行動の自由」を取り戻す──

「呪い」と聞くと、オカルトや迷信のように聞こえるかもしれません。

しかし、私たちがここで扱う「呪い」とは、“言葉”や“構造”が心に作用する現象のことです。

✔「あなたには無理だよ」

✔「ちゃんとできないと意味がない」

✔「一度決めたら最後までやりなさい」

✔「この子は親がいないと不安で何もできないんです

このような言葉が、知らず知らずのうちに心の深層に入り込み、行動の選択肢を奪っている。

それが、CCFの考える「呪い」です。


ジョイビジョン奈良.OptMatsumotoは、こうした“意味づけの構造”を明らかにし、

「本当に大切なことを大切にできる生き方」へと再構成することを目指しています。


 

2. CCFの基盤理論:3つの柱


心理学

(1)心理学的基盤

認知行動療法(CBT):思考と感情、行動の連鎖を整理し、現実に即した視点を獲得する方法。

スキーマ療法:幼少期に形成された信念が、現在の反応や行動にどう影響しているかを探る。

ナラティブセラピー:自分自身の物語を編み直し、困り感の意味を変えていく。


CCFではこの心理学の知見を、「言葉」「認知」「構造のズレ」の三層で捉えます。


 

(2)哲学的基盤


哲学

ソクラテスの“無知の知”:自分の思い込みに気づくことが、自分を縛る構造から自由になる第一歩。

ハイデガーの「現存在」:人は“意味”とともに存在している。“意味”が変われば“世界”も変わる。

ウィトゲンシュタインの言語ゲーム:同じ言葉でも、文脈が違えば意味も違う。


「言葉」と「構造」の関係性を哲学的に捉え、言葉による拘束を可視化・再構成します。


 

(3)神経科学的基盤


神経科学

扁桃体と前頭前野の関係:情動的反応と論理的制御のバランスが崩れると、“呪い”が強化されやすい。

報酬予測誤差とドーパミン:ネガティブな予測が繰り返されることで、脳はその構造を強化してしまう。

ミラーニューロンと社会的影響:他者からの評価や言葉が、神経レベルで自分に影響を与えている。


CCFではこれらを「なぜ“呪い”が抜けにくいのか」の科学的根拠として扱います。


 

3. CCFの中核構造


図と地

● 「図と地の転換」による構造の可視化


見えている“困り感”は氷山の一角です。

その背後にある“構造”──認知・価値観・環境要因──を明らかにするため、CCFでは「図と地」の視点を用います。


● ミクロとマクロをつなげて意味を編み直す


たとえば、視覚過敏の訴えがあったとして──

「見たくないものを無意識に遮断している構造」や、

「努力に対して報酬が返ってこなかった過去体験」が潜んでいるかもしれません。


そのとき、単に“遮光”で終わらせず、「何が守られてきたのか」「何を本当は望んでいるのか」を可視化する。

それが、“困り感”を“意味ある現象”として取り扱う、CCFの視点です。


CCFの要(かなめ)は、**「図と地の転換」**によって、

ふだん気づかれていない“構造的な呪い”を炙り出すことです。


人は、問題の「図」(表面的な困り感)に意識が集中しやすく、

その背景となる「地」(文脈・意味・価値観)が見えなくなったときに、

心身の不調や行動のループが起こります。


そこで、以下の【CCF構造モデル図】をもとに、“今起こっている困り感”を構造的に可視化します。


① 困り感(例:「まぶしさがつらい」)

   ↓

 ② 呪いの特定(例:「我慢しないとダメ」/「誰も理解してくれない」)

   ↓

 ③ 図と地の転換

   ┗ 図=困り感、地=価値観・体験・関係性

   ↓

 ④ 地の掘り下げ(例:過去に感覚を否定された経験、評価への恐怖)

   ↓

 ⑤ おまじない化(例:「私の見え方は個性。守るべき感覚」)

   ↓

 ⑥ 行動の再構築(例:まぶしさ対策レンズの導入、環境調整の実行)

この流れを用いることで、

単なる“視機能の困り”が、“人生の中の意味ある選択”へと変換されます。



🌀例えば:

• アーレンシンドロームの子が「字が踊って見える」と言う背景に、「私は人と違って変なんだ…」という“図地の固定”が隠れていることがあります。

• 両眼視のズレを抱える子が、プリントや教室の光に過敏に反応しながらも、それを言い出せず“適応してしまう構造”を抱えていることがあります。


このように、見え方の問題に“心の意味”を与えることが、

CCFの中核であり、“おまじない”による再構築がもたらす変化なのです。


 

3-2図と地の転換

• 呪いとは「図=目立っている苦しみ」が「地=背景の構造」によって強化されている状態

• 困りごとを“現象”としてではなく、“構造”として捉え直すことが第一歩


【CCF構造モデル図】


① 困り感(例:「まぶしさがつらい」)

   ↓

② 呪いの特定(例:「我慢しないとダメ」)

   ↓

③ 図と地の転換

 ┗ 図=困り感、地=背景・体験・価値観

   ↓

④ 地の掘り下げ(例:感覚否定の体験、評価不安)

   ↓

⑤ おまじない化(例:「私の見え方は個性」)

   ↓

⑥ 行動の再構築(例:遮光・環境調整の導入)


※構造の再構築によって、“自由な行動”を取り戻す



✅【3-3】CCFのストレッサー分類(3タイプ)

「呪い」は、大きく分けて以下の3タイプに分類されます。

タイプ

特徴

出会い頭型

突発的に起こる外的なショック。突然降りかかるトラブルや言葉。

「お前は向いてない」と突然言われたことで自信喪失

追突型

繰り返しじわじわと押し寄せる圧。慢性的なプレッシャーや期待。

「期待されすぎて疲れた」「いつも比べられる」

自損型

自分自身が無意識に作り出している呪い。思考の癖、信念、内在化された他者視線。

「どうせ自分なんて」「失敗したら終わり」

この分類によって、「どこで呪いが発生しているか」「どのように介入すべきか」の方針が明確になります。



✅【3-4】ミクロとマクロの統合

• 「今日起こった小さなこと」と「人生全体の意味付け」を結ぶこと

• この視点を持つことで、“おまじない”=構造的リフレーミングが可能になる


✅【3-5】例:視覚支援における呪いの再解釈

• アーレンシンドローム → 「集中できない子」ではなく「光に耐えていた子」かもしれない

• 視機能不良による学習困難 → 「やる気がない」ではなく「見えていないから辛かった」


 

4. CCF × 視覚支援の融合


私たちが大切にしているのは、度数や測定値だけでは見えない“意味”への眼差しです。


✅ ケース例1:アーレンシンドローム


淡色のオリジナルレンズに切り替えたお子さんが語った言葉。

「今まで世界がノイズだらけだった。やっと静かになった」

──それは、単に“色の問題”ではなく、“安心できる世界”への変化でした。


✅ ケース例2:VDT作業による慢性疲労


「スマホを見るのが怖い」と話す女性。

詳細に聞くと、過去のトラウマ体験が画面越しに蘇る構造を持っていた。

遮光レンズと感覚の整理で「画面に目を向けても大丈夫な自分」に変化。


✅ ケース例3:両眼視機能のズレによる集中困難


「勉強しようとしても、すぐに気が散る」と訴える小学生。

両眼視のアンバランスさがあり、常に補正し続ける“しんどさ”があった。

補正とともに「頑張れない自分はダメ」という呪いが解け、「疲れるから休むのは当然」と再解釈された。


 

5. FLOW理論との統合へ(次回予告)


CCFは「呪い」を見つけ、構造的にほどきます。

次回の記事では、このCCFに「FLOW理論」を統合し、

“無理なくスムーズに生きる構造”の設計へと繋げていきます。


 

6. まとめ:科学と構造による“おまじない”


CCFは“気のせい”ではなく、“構造の再構築”による技術です。


✔「どうせ私なんて」

✔「失敗したら終わり」

✔「○○でなければならない」


そんな呪いに気づいたとき、

「それは“過去の構造”であって、今の自分は選び直せる」と言える力を持ってほしい。


ジョイビジョン奈良.OptMatsumotoはそのプロセスを、心理・哲学・神経科学をもとにサポートします。

それは、「自分の人生に戻ってくる」技術であり、「再び自由になる」道でもあります。





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国家資格.1級.眼鏡作製技能士

奈良県 橿原市 常盤町 495-1

(中和幹線道路沿いGUさん隣)

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